こんにちは。新潟のマナースクール「マナクル」代表の前山豊子です。
あなたは、自分の姿勢に自信がおありですか?現代はスマホ首になったり、前のめりになって背中も猫背。なのにお腹がポッコリ…。見ていて美しい姿勢の人はとても少ないですね。力が抜けているのに一本筋が通っている姿は、見ている側もほれぼれします。美しい人とは、美しい所作、心と体の軸が整っている人を言うのではないでしょうか。
「所作」とは…
「所作」とはなにげないちょっとした仕草や、立ち居振る舞い、身のこなしなどのことをいいますが、ただ立っているだけで美しく、つい目で追ってしまう…そんな人を見つけた経験はありませんか?その人の何がそうさせるのでしょう。外見の美しさよりも、むしろ内面の美しさが所作から伝わるものなのではないでしょうか。
「所作」はその人の本質を映し出すもの。その人の思いも、精神状態も、感情も、日々の生活やその人の人生までも表してしまうもの。つまり、あなたが今まで経験してきたものすべてが所作、仕草として滲みでてしまうということなのです。
どれだけの人がそのことに気づいているでしょうか?たかが所作、されど所作。侮ってはいけません。
挨拶の重要性
挨拶は美しい時間をつくる基本
「挨拶」という言葉は、もともと禅語です。「挨」も「拶」も押し合うという意味で、「禅問答」をする中で、相手の悟りの境地、心の成熟度、力量などをはかり合うことを言ったそうです。
相手に心を向け、寄せ合うこと。手紙のやりとり、出会った時、別れ際に交わす言葉などを「挨拶」といいますが、決まりごとではなく、心と心を通い合わせるものなのです。大事なのは「心」。そしてそこからご縁となっていくのです。爽やかな挨拶で美しい時間をつくりましょう。
美しい言葉を使うと、所作も自然と整う
現代は、言葉が美しいとは言えない時代になりました。言葉の捉え方の違いから、トラブルになることは往々にしてあるもの。特にメールなど、短い文章ではなおさらです。美しい言葉づかいを身につけることは、トラブルを起こしにくく心穏やかに過ごせるようになるのです。深みのある言葉づかいをしたいものです。
言葉には言霊(ことたま)が宿ります。言葉には力があるのです。相手を傷つけたり、奮い立たせたり、たった一言がその人の人生をかえるくらいの力を持っているものなのです。
言い方ひとつで大きく印象は変わってきます。一見丁寧に見えても、言葉づかいが間違っていたら、余計に印象が悪くなり、相手に不快な思いをさせてしまいます。それでは台無しです。
人間関係をスムーズにし、相手の感情を和らげる「クッション言葉」というものが日本にはあります。「大和言葉」とも言いますが、奥ゆかしさと美しさ、相手への配慮などが込められた日本ならではの言葉たち。是非、マスターしてご自分のものにしてください。ほんの一例ですが参考にしてみてくださいね。
*恐れ入りますが
*申し訳ございませんが
*お手数ですが
*ご迷惑でなければ
*差し支えなければ
*失礼いたします
*あいにくでございますが
*ご迷惑をおかけいたします
ひと言添えるだけで、印象がガラリと変わりますね。美しい言葉を使っていると、自然に所作も美しくなっていくものなのです。丁寧に過ごすことは心豊かに生きること。少しずつ意識してみてください。
笑顔の力
「美しい人」と感じる要素には、動き、言葉はもちろんですが、「表情」も美しさには欠かせません。表情の美しさに「笑顔」であることはとても重要です。輝いている笑顔に人は惹きつけられるものなのです。優しい笑顔は、それだけで人の心を明るくし、温かく癒してくれるもの。笑顔には「縁」を育み生みだす力があるのです。どんな時も「笑顔」のパワーを忘れないでください。
美しい立ち居振る舞いが良縁を呼ぶ
他人への思いやりが美しい所作の第一歩。さり気ない日常の中でも、気をつけたいポイントがいくつもあります。たとえば…
*駅の改札で後ろの方の迷惑にならないようにICカードのチャージ不足に注意する
*タクシーでの乗り降りもスマートに
*エレベーターでのさり気ない振る舞い
*洗面化粧台の使用後も美しく
*出入り口での譲り合い
*スーパーのカゴ
*レストランの椅子 など。
相手や周りの方を思いやる気持ちが、「美しい所作」につながり、見ている人を魅了し、あなたの波長に合った素敵な人たちがあなたの周りに集まってくるのでしょう。良いご縁をいただきたいと願うなら、日頃から良い種まきをいたしましょう。
優しい笑顔と美しい所作を身につけ輝くあなたに、人も仕事もやってくるのです。
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なでしこ和美人越後代表 前山豊子