師走を迎え、忙しい毎日をお過ごしと思います。今年も早いもので年賀状を準備する季節となりました。
近年、終活の一環として「年賀状じまい」について考える方が増えてまいりました。
コロナ禍になり、これまでのお付き合い、関係性が少しずつ変わってきているように思います。そんな時代の流れの中、若い方々の「年賀状じまい」も進んでいるようです。
そこで今回は「年賀状じまい」についてお話してみたいと思います。よかったら一緒に学んでみてくださいね。
年賀状じまいとは?
「年賀状じまい」という言葉を聞いたことはありますか?
年賀状を出すのをやめる人が、最後に出す年賀状のことを「年賀状じまい」というようになりました。
年賀状はなかなか時間と手間のかかるもので、近頃はLINEやメールで簡単に済ます人も増えているようです。
ですが、どのタイミングで、どのように出したら相手に不快な思いをさせずに「年賀状じまい」ができるのか?悩んでいらっしゃる方も多いと思いますのでポイントをいくつかご紹介したいと思います。
年賀状を突然辞めたら?
あえて年賀状じまいなどと面倒なことをしなくても、出さなければそれでいいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、相手側の立場になって考えれば、突然年賀状が来なくなり「何かあったのだろうか?」と心配させてしまうかもしれません。
お付き合いの長い方やお世話になっている方々に、余計な気遣いや心配させないためにも、その旨を事前に年賀状じまいとして伝えておきましょう。
こちら側の都合だけで考えず、相手への思いやりを忘れないようにしたいですね。
年賀状じまいはいつ出す?
今年いっぱいで年賀状を出すのを辞める場合、どのタイミングで相手に伝えたらいいのでしょう?
① 最後に送る年賀状で伝える
② 寒中見舞いで伝える
*喪中などで年賀状が出せなかった方は、寒中見舞いのタイミングで年賀状じまいをお伝えしてもよいと思います。
*寒中見舞いで年賀状じまいをお伝えする場合、松の内(年神様が滞在されている期間)が終わる1月7日頃から立春の2月4日までに届くようにいたしましょう
「 年賀状じまい」書き方のポイント
印象よく年賀状じまいをするために必要なポイントを3つご紹介いたします。
① 新年を祝う挨拶は丁寧に伝えましょう
年賀状じまいは、文面しだいでは絶縁のように受け取られ、相手を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。新年の挨拶から年賀状じまいを受け取るのですから、いきなり本題に入らず、新年の挨拶は丁寧に伝えましょう。
② 年賀状じまいの理由をお伝えする
どうして年賀状を送るのをやめるのか?誤解を招かないように明確な理由を丁寧に伝えましょう。
*加齢などの年齢などの理由
*退社や引っ越しなど生活の変化からくる理由 など
② 「全員に対して出している」ということや、「今後のお付き合いはこれまでと変わらず続けたいと思っている」ことを明確に伝える
相手との関係性を壊さないためにも、この部分も重要なポイントです。
受け取った方だけでなく”全員に年賀状じまいを伝えている”ことを必ず文面に入れましょう。
<例> 加齢による年賀状じまい
<例> 一般的な年賀状じまい
*SNSやメールを活用する場合はIDやアドレスなどの記載があれば、今後も付き合いを続けたい思いがより伝わることでしょう。
年賀状じまいをする前に
時代の流れとはいえ、年賀状を待っている方々もおります。年賀状を通じて、生活の変化、家族の成長、病気や訃報など様々な情報を受け取っている方も少なくはありません。
年賀状じまいをする上で、本当に辞めてしまっていいのか?真剣に考えた上で判断することを望みます。誤解を生み、疎遠になってしまうかもしれないことも考慮しながら、これからのお付き合いの仕方、年賀状じまいについて行動していただきたいと願っております。
デジタル化が進んだ現代だからこそ、相手を思いながら書く年賀状は大事なコミュニケーションツールだとも言えるでしょう。実は書くその時にこそ、その思いは相手に届きます。ですから、適当に書くのではなく、丁寧に心を込めて温かい年賀状を書くことをおすすめいたします。
新しい年を迎えるにあたり、丁寧な温かい年賀状を送り合うことで、大切な方々との絆を深めていただけたら幸いです。
【新潟のマナースクールマナクル】
前山豊子