「淑女」ってどんなイメージをいだきますか?紳士淑女のあの「淑女」です。淑女という言葉の響きからも連想できるかもしれませんが、ひと言でたとえるなら、”品格を備えた女性”のことを言います。
ここでは、「淑女」と呼ばれる人はどんな人のことを言うのか、そして、素敵な「淑女」になるためのヒントをお伝えしていこうと思います。
淑女とは
淑女が求められる理由
淑女とは”品格を備えた女性”のこと。そうです、心の美しさを兼ね備えた気品ある女性、すなわち綺麗な人ではなく「美しい人」だと私は思っております。
現代は、ものと情報があふれ、変化が激しく、時代の流れがとても速いです。その中で、日本本来の美しさがどんどん失われていくように感じます。日本人はずっと、芯からにじみ出る美しさや揺るがない強さのような、秘めた美しさをもって生きてきました。出しゃばらないが、どこか凛とした輝きを放つ…奥ゆかしさや豊かさ、それらが気品となり、品格を感じる女性に、誰もが心を奪われるのではないでしょうか。
人が美しく生きるためには、美しい所作、知恵が必要です。その所作もはじめに「心」があって振る舞えるもの。今の時代を生き抜くには、心の強さも必要です。自分に自信をもって自らを輝かせる振る舞いを身につけることは、生きる力にもなります。ひとり一人が自分らしく、自分を律しながら、より丁寧に幸せな人生を歩んでいただきたいですね。
本物の淑女になれる8つのステップ
それでは、幸せを呼び込む、「本物の淑女」になれる8つのステップを見ていきましょう。
(1)いつも自然な笑顔で過ごすゆとりをもつこと
笑顔はとっても大事です。笑顔の素敵な人に悪い印象は持ちません。笑顔は、相手に対する礼儀でもあると思います。もちろん笑顔にもTPOはあります。やたらめったら馬鹿笑いしていたのでは、人を馬鹿にしている行為にもなりかねません。
モナリザの微笑みは有名な絵画ですが、「微笑み」は温かな空気を生みだす効果があると思います。
口元はもちろんですが、実は「目」が大事。
目は口程に物を言うなどというように、目が笑ってないことは相手にも伝わってしまうもの。自然な美しい笑顔は、年齢にかかわらず、人を惹きつけ周りから愛される存在になるでしょう。
笑顔の美しさは淑女の基本。すてきな笑顔を身につけましょう。
(2)ありがとう、ごめんなさいが言える素直な心をもつこと
日ごろから、「ありがとう」や「ごめんなさい」を口にしていますか?いい慣れないとなかなか言えないのがこの2つの言葉です。ですが相手から言われたらいやな気持にはならないですよね。この2つの言葉は人間関係、コミュニケーションをとるのにとても重要な言葉なのです。
恥ずかしくて言えないとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたから「ありがとう」「ごめんなさい」というだけで、あなたの周りが変わってきます。感謝の気持ちはできるだけ言葉で伝えましょう。そして、自分が悪かったな、と感じたなら、素直に謝罪しましょう。真実はいつもシンプル。是非実践してみてくださいね。
(3)悪口や自慢話をしない強さをもつ
ついつい人のうわさ話に加わってしまうような場面もあるかもしれません。でも、そんな時はそっと席を離れましょう。口は災いのもと。一度出た言葉はもう戻せません。ついうっかり出る言葉に、本当の心がでるものだから…。会話を大切にしましょう。自分の自慢話ばかりでは会話とは言えません。むしろ聞き上手になって、相手の言葉に耳を傾けるゆとりをもちたいですね。
時には自分を律する強さが必要になります。
「美しい唇になりたければ、美しい言葉を使いなさい」オードリーヘップバーンの名言にもあるように、日常から美しい言葉を話す努力を重ねましょう。
(4)丁寧に文字を書くおもいやりをもつ
大人の女性のたしなみとして、きちんとした手紙が書ける人に憧れますね。年を重ねるほどに手書きの美しさが魅力を増します。今の時代だからこそ、メールや電話ではなく、時間のゆっくり流れる手紙を書いてみたいもの。
日本語はとても美しいです。季節ごとの言葉や色の表現も細かく、日本人の細やかな感性を感じます。
美文字でなくても、丁寧に心をこめて書いた文字には、相手にもその「心」が伝わるものなのです。その人を思いながら書く手紙とその手紙を書いている幸せな時間を感じてみてください。
日記など、自分にあてた手紙として書くのもいいものです。書くことは老化防止にもなりますので、実践してみてくださいね。
(5)食事を綺麗にいただく感謝の心をもつ
食事、特に食べ方には、その人の生活が出やすくなります。
あなたは食事を丁寧に感謝しながらいただいていますか?私たちの身体は、自分が口にしたもので出来ています。できるだけ良質なもの、身体にいいものを食べるように心がけたいもの。野菜もお肉もお魚も、みんな命をいただいて、私たちは生きていることを忘れてはいけません。
「いただきます」は命をいただくということ。「ごちそうさま」は心からの感謝です。
また、作ってくださった方々への感謝の心も持ちましょう。あなたに喜んでもらうために作った料理です。ゆっくりと味わい、その時間を楽しみましょう。当たり前はありません。綺麗に召し上がることも礼儀ですね。
器を丁寧に扱うこと、はし遣い、食べ方には人となりが見えるもの。特にお魚の食べ方は、グッとポイントがアップしますよ。食事のマナーは子どもたちにも伝えていきたい大事なもののひとつです。
(6)お部屋の掃除をする自分と向き合う時間をもつ
「部屋の乱れは心の乱れ」とも申します。心の整理がつかないとなかなかお部屋は片付かないもの。まずは、今のあなたにとって必要なものかどうかを仕分けしましょう。
掃除をすることはじつはとても深い意味をもっています。
掃除をして綺麗になった部屋のなかに立つと、「あ~、気持ちいい」って感じますよね。ちりやほこりが拭われて、部屋が整うことは心が整うことに直結します。心にもちりやほこりがつもるからです。不安や欲望、イライラも、ゆっくりと丁寧に拭き掃除していくうちに、心が落ち着いてくるものなのです。
ものが主役になっていませんか?あなたが居心地よくくつろげる空間の中で、自分の心と向き合う時間をつくってみてくださいね。
(7)ゆっくりと丁寧にお茶を楽しむ豊かな心をもつ
今は色んなお茶を楽しめますが、やはり日本人としては是非、日本茶を味わっていただきたいなと思います。日本茶にもたくさんの種類があることはご存じでしょうか?
煎茶
日本で生産されているお茶の役80%が煎茶。大衆的な日本茶。
ほうじ茶
番茶や煎茶を強火でこんがりきつね色に焙じたもの。独特の芳ばしい香りとさっぱりとした味。
玉露
新芽の伸びごろを見計らい、茶園を覆い直射日光を避けて育てたもの。鮮やかな色合い、独特な濃潤な風味があります。
玄米茶
番茶や煎茶の中に、炒ったお米を混ぜ合わせたもの。芳ばしい香りとさっぱりとした味。
番茶
番茶は比較的大きく硬くなった茶葉を原材料として製造されます。偏平な形状が特徴で煎茶のように細くよれていません。
他にも、深むし茶、玉緑茶などがありますが、どれもお湯の温度で味わいが変わり、とてもデリケートなものです。
一般的な煎茶にもいれ方、作法があり、茶茶わんを温めたり、湯冷ましをつかってお湯の温度を調節したり、茶葉がひらいていくのをじっと待つ時間があったり、本当は美味しくお茶をいれるって難しいのです。
今はペットボトルやティーバッグで簡単に飲めますが、淑女を目指す方々には、日本茶が上手にいれられることはとっても大事なポイントになるはず。
すぐには出番はなくても、知らなければできませんが、知っていればいつだって自信をもって挑めます。なくてもいいものかもしれませんが、できたらもっといいよね!が美しい和のたしなみにはたくさんあって、これが品格をつくる基礎になっていくものなのです。
(8)日本文化に触れ感性を磨く向上心をもつ
日本文化には「道」とつくものがたくさんあります。すべてに共通しているのは「真」「善」「美」で。神の心であり自分と常に向き合い鍛える精神です。自らを律しその道を極める姿はとても美しく心に響きます。
現代では、面倒にみえるものばかりでしょう。ですが、その時間と手間、努力はいつの時代でも忘れてはならない日本の宝です。そこに歴史があり、人々の願いがあり、込められた愛が日本文化にはあると思います。
格式高いイメージがあるかもしれませんが、ご自身に合った師匠と環境を選び、是非習うことをおすすめ致します。心にすーっと一本筋が通る、そんな感覚を味わえるのではないでしょうか。
着物は日本文化にとって、なくてはならない大事なものです。
日本の淑女として、自分でそのシーンに合ったお着物を着て、一緒に連れて歩く方も笑顔になるようなそんな美しさをぜひあなたにも身につけていただきたいと心から思っています。
エレガントな淑女になって”選ばれる人”になろう
素敵だな…と、つい目で追ってしまうような人は、外見だけではなく、なにげない所作、振る舞いが美しいから、逆に目立つわけです。それだけ慌ただしく誰もがバタバタした生活になってしまっているのでしょう。
そんな余裕ないわ!
そう思ったあなたの気持ちも十分理解できます。けれど、人生は有限なのです。バタバタ過ごす人生も、一杯のお茶を「美味しい」と感謝しながら生きる人生と、どちらが人間らしい幸せな人生でしょう。
この世にはお金では買えない「幸せ」がたくさんあります。けれどそれはなかなか目にも見えず、手にも取れないものです。ですが、その目には見えない「美しい心」がその人を包み込み人々を魅了します。見えない心が、見える形になってあらわれるのが「振る舞い」なのだと思います。
その人の生きる姿勢であったり、常に考えていること、思いがその人の美しさに変わります。
すぐにはそれは身につきません。生涯かけて身につけていくものだから…。
素敵なパートナーやお仕事を引き寄せたかったなら、「美しい人」になる努力を続けてください。立ち居振る舞いが整えば、自然と心が整ってきます。心が穏やかであれば、言葉にやさしさや思いやりがにじみ出てくるものです。本物には時代に流されない輝きがありますね。
いつも笑顔で温かなオーラを纏うあなたに、人も仕事も集まることでしょう。
今の環境を変えたい!と思っていたなら、勇気をだして行動しましょう。自分の人生は自分で変えていけるのです。なりたい貴女を応援いたします。
新潟のマナースクール「マナクル」
マナクルでは、素敵な淑女になるためのコースをご用意しております。あなたの目標に合わせた、「オリジナルコース」をご用意。
習いたいものだけ選べる単発の講座もございます。
お気軽にお問い合わせください。
*月一開催 日本茶のいれ方,いただき方講座日本茶のおいしいいれ方を学びましょう。
(訪問の仕方も学べます)
8月開催予定 19,20日 午前の部 10時30分から、午後の部 13時30分から
参加費 2000円(プレ価格 通常3500円)
場所 なでしこ和美人越後(前結び着つけ教室)
各回 3名様(要予約)
〆切 前日まで(8月18日まで)にコメント欄からお申込みください。
他にも、お着物を学んでみたい方も大歓迎!前結び着つけ教室
着物の初心者様向けの「なでしこ和美人越後きもの倶楽部」も人気です。
着物の歴史やそこにまつわるお話、一から学べるきもの倶楽部。一般的な着付け教室では学べない、「着方」はもちろん「立ち居振る舞い」「マナー」を総合的に学べ、ワイワイ着物女子を楽しみながら学べる倶楽部です。
9月1日(水) 会場 三条市 mother nature様にて開催(定員になりました)
9月24日(金)13時から15時
会場 新潟市北区 Mia Room様 にて 定員5名(残席わずか)参加費 2500円(会場費込 ワンドリンク付き)
お洋服のままご参加いただけます。手ぶらでどうぞ。お申込みはMia Room様、またはコメント欄からお願いいたします。
新潟の素敵な淑女たち!あつまれ(*^-^*)
大切なあなたが幸せでありますように。
なでしこ和美人越後
新潟のマナースクール「マナクル」代表 前山豊子